日本国記2022-01-13_140111
「歴史とは何か」と問われて人は迷うかもしれません。

歴史は時が進むと、書き変えられることもあり、真実が解からなくなる時があります。

しかし、歴史は真実を書かなければいけないことだけは確かなのですが、そうでない場合があります。

百田尚樹氏の日本国紀のどこが問題なのでしょうか?



歴史家の田中英道氏が日本国史学会の1月8日の代表挨拶で、

1.中国・共産主義の問題点

2.竹田恒泰氏と百田尚樹氏に共通する歴史の見方・考え方の問題点
について語っています。

田中英道「リトアニアの反中の原因」日本国史学会 代表挨拶 令和418

https://youtu.be/fCvMiVQghWQ


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ここでは中国の共産主義の問題点は省略し、2人の歴史の見方の問題点について取り上げます。

動画の8分過ぎから挨拶の要旨を以下にまとめました。

 

『左翼階級史観は敵を作る理論である。

百田尚樹氏の日本国紀は、戦後の左翼が作った歴史観を説として、いろいろ うこ-さべん【右顧左眄】している。

注記)右顧左眄とは、右を見たり左を見たりして、ためらい迷うこと。また、まわりの情勢や周囲の思惑・意見を気にして、なかなか決断できないでいることです。

竹田恒泰氏も同様に戦後の研究誌にいろいろな説があると言っているが、日本否定になっている。


イデオロギーが左翼であると、日本否定になる。

異説であるが考えている事実そのものがおかしい。

イデオロギーが先にある歴史は間違いが多い。

そうではなく、事実に基づけば当然保守の歴史になる。

異説に拘泥するからそれは保守の歴史ではなく、左翼の歴史紹介書になってしまう。

歴史を書くことは如何に難しいことか。

歴史は真実を書かなければいけない。

人の意見のあれこれを言うことではないことを考えてほしい。

小説家、評論家が書く歴史については注意しなければいけない。

歴史家は事実かどうかが問題である。

書いてあることがどうかという問題ではない。』

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私は保守を自認していますが、田中英道氏の話を聞いて、勇気を貰ったように感じました。

以前ブログで日本国紀の大東亜戦争の記述が、自虐敗戦史観に溢れていると批判したことがあります。

ブログタイトルは:百田尚樹の日本国紀は歴史書か?指摘されたら俺は小説家だ~と 商売のための作文偽書です

http://teinenngo.blog.jp/archives/26290463.html

 

「日本国紀」百田尚樹は保守なのか? 人の言葉を借りるのが得意な 紙屑本を売る人だった

http://teinenngo.blog.jp/archives/26156729.html

問題点を指摘された百田尚樹氏は「俺は小説家だ」と、商売のために小説を書いているのだと開き直っていることをある情報から知りました。

タイトルを日本国紀として歴史書であるかのように装っています。

これでは多くの日本人がこれは歴史書であると騙されると思います。

私も前宣伝が良いので騙された一人ですが、初めから小説ですと言えば問題ないのですが、保守の顔をしてあっちの説、こっちの説を紹介しながら、自虐敗戦史観に乗っかることは、プロパガンダに加担することになり、罪が深いです。

日本人を覚醒しているようで、実際は自虐敗戦史観に押し留める役割を果たしているのです。涙を誘う話をすれば、それで日本人が覚醒する訳でもないのです。

 

前の話で5大核保有国の核戦争回避声明の本音を明らかにしましたが、私は日本は核武装すべきだと考えています。

原爆碑の言葉は、「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」と、すべての人びとが原爆犠牲者の冥福を祈り戦争という過ちを再び繰り返さないことを誓う言葉であるとされていますが、戦後の歴史が証明しているように、非戦を誓っていても、厳しい国際環境の中に巻き込まれていくのが実態です。

2度と戦争はしたくないと、現実から目を覆い逃げていては思考停止になるだけで、未来は切り拓けません。

本当に大事なのは、田中英道氏の言うように、真実の歴史とは何かを見極めることです。

その機会を得たことに感謝し、皆様の気付きとなれば幸いです。

竹田恒泰氏については勉強不足であり、理解できたら取り上げたいと思います。